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これまでオフィスといえば、会社が物件を選定し、数年単位で貸主と契約を結び利用・所有するもので、ワーカーは決められた場所で働くのが当たり前のことでした。

しかし、近年ではICTの発達によりノートパソコンひとつあればオフィス以外でも仕事が進められるようになったことや、多様な働き方を認めようという「働き方改革」が社会的に広まっていることから、フレキシブルなオフィスが求められるようになりました。

そこで2016年、弊社がオープンしたのが、安心・安全なモバイルワークを標榜した「ZXY（ジザイ）（旧：ちょくちょく）」です。都心の主要駅近くや郊外を中心に60ヶ所以上あり（2019年12月現在）、会員であれば、どのエリアのオフィスでも利用できます。

オフィス以外の場所で仕事をする時に大きなネックとなるセキュリティに最大限配慮したオフィス設計や設備が特長で、作業内容が他の利用者からのぞき見されないブース席や個室、防音に配慮した電話ボックス、データが機体に蓄積されないクラウド式複合機、暗号化された無線LANなどを用意しています。その他にもミーティングルームやオープンなソファ席など、用途に応じて自分の仕事に適した空間を選ぶことができます。

一般的なコワーキングスペースの一時利用料金は一時間当たりで課金されることが多いですが、弊社のZXY（ジザイ）では、事前登録した場合、1席につき15分当たり150円の従量課金制なので、短時間でも気軽に立ち寄って使っていただけます。

コワーキングスペースとは、それぞれの仕事を持つ人たちが働く空間を共有するワークスタイルやスペースのことです。オープンな空間をシェアするという点ではシェアオフィスとコワーキングスペースは似ていますが、前者はオフィスを共有する主目的を賃貸オフィスより低コストである点を重視する傾向にあり、後者は多様な人たちとの出会いやコミュニケーションを取ることによってビジネスコラボレーションやアイデア創出、モチベーションアップに繋がることを重視しているのが特徴で、交流促進のためにセミナーやワークショップを積極的に開催している所もあります。主なユーザーとしてはフリーランスや起業家、個人事業主の方が多いようです。運営会社によって利用形態や設備にかなり違いはありますが、大まかな傾向として、以下のようなポイントが挙げられます。

・基本的にフリーアドレス方式（一部、個室あり）。
・利用料契約で気軽に使えるドロップイン（一時利用）から月額プランまで運営会社によって違いがあり、中にはオプション料金がかかったり、事務手数料で共益費の数ヶ月分かかる、など料金形態は様々。
・共有スペースがメインなので個室や郵便ポストがなかったり、登記不可だったりする所が多い。
・不特定多数の出入りがあり、セキュリティ面で注意が必要。
・ミーティングスペースや複合機が共有。

渋谷、千代田、新宿等々、ビジネスエリアを中心に出店を増やしており、ラウンジやカフェなどのように気軽に入れる店構えをしている所が多いようです。

従業員の自宅をオフィスとして利用する場合、従業員にとっては通勤が楽で、介護や育児と仕事の両立がしやすいことがメリットになります。また、会社にとっても余計な費用が掛からないこと、通勤費などのコストがかからないメリットがあります。

一方、デメリットとしては従業員にとっては、仕事と日常の境目が曖昧になる、（ビデオカメラなどで）家の中を会社の人に見られてしまうことに抵抗がある、居住スペースに働く場所の確保ができないなどの問題があります。また、会社にとっても労務管理が難しいといった問題、マネジメント面での不安、家族や親族への守秘義務契約違反の心配などがあります。

外回りのスキマ時間や気分転換に自宅やオフィス以外の仕事場所として定番のカフェ。

気軽に入れて、しかも飲食料金だけで2～3時間滞在できるとあって、使い勝手やコストパフォーマンスは抜群ですが、最近では情報セキュリティの観点から、あまり良しとされない風潮です。

そんな中、都心のビジネス街を中心にビジネス目的での利用をコンセプトとして掲げるカフェが続々とオープンしています。

例えば、電源カフェとか勉強カフェなどという名前で仕事や勉強をする人だけが集まるカフェでは、個室やパーテーション席、大人数席などその時の気分や作業の性質によって使い分けられるように様々な座席が設けられています。

さらにPCや充電の為の電源や無料Wi-Fiが自由に使えて、料金は一時間あたり500～1,000円程度と安価な設定になっています。

エキナカワークスペースとは、駅のホームや改札口付近に設置されたちょっとした仕事ができるスペースのことで、ビジネスマンが移動時間を有効活用できるようにと、近年首都圏の鉄道会社を中心に取り組みが進んでおります。

通勤者が多い主要駅に設置されていることが多く、オープンスペースで立ち仕事をする簡素なものから、個室ボックス型のものまで種類は多岐に亘っています。ですので、各設備ごとに業務内容（営業中のタッチダウン、自宅近くでの終日利用・・・）に適切な働く場所なのかどうかを判断することが重要です。